日本の森にオオカミの群れを放て―オオカミ復活プロジェクト進行中

復活とはどういう意味だろうか。中国産の外来種を放って何が復活だろうか。トキ等の鳥類と異なり日本列島に定住する陸上動物は極めて独自的な遺伝特性を持つ。それは日本人という人種からして、単なる中国や朝鮮系の移住者等ではなく古モンゴロイドという希少な遺伝グループに属することからも明らかである。現日本人がいなくなった或いは極少数になったら大陸や半島の人を移住させれば日本人復活になるだろうか。昨年、アメリカのサイエンス誌にニホンオオカミは最終氷河期に絶滅したシベリア地域に生息していた古代のオオカミと共通の遺伝子を持っていたという研究発表が掲載された。実際ニホンオオカミの短めの足やマズル、小さい耳といった特性は、アレンの法則でいう寒冷地域の動物の特徴にも合致する。中国産オオカミとは別物と考えるのが科学的だろう。いまだにヤマイヌ(オオカミ)の目撃情報がある段階で外来種を導入して復活だなど科学生物学に対する冒涜でしかない。