十代目金原亭馬生ベスト オブ ベスト「紀州」「そば清」「つづら」紀州（1981.12.22東邦生命ホール）: 紀州(1981/12/22 東邦生命ホール)
著者 古典落語
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本のタイトル : 十代目金原亭馬生ベスト オブ ベスト「紀州」「そば清」「つづら」紀州（1981.12.22東邦生命ホール）: 紀州(1981/12/22 東邦生命ホール)
平均的な顧客フィードバック : 4.2 5つ星のうち 1 カスタマーレビュー
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『そば清』は1980年、『紀州』と『つづら』は1981年のライブ収録。古今亭志ん生の長男、志ん朝の兄である十代目馬生は父とは一味違った端整で緻密な芸風で知られたが、声の調子や呼吸などは父譲りであり、晩年は父を意識してか出囃子を「一丁入り」（父志ん生の出囃子）に変えた。50歳を過ぎ噺家としていよいよ風格が増そうかという矢先の1982年、食道癌のため54歳の若さで斃れた。このアルバムに収録されている高座は彼の若過ぎる晩年のものであり、端整でしなやか、丁寧で聴きやすい馬生ならではのものだが、やはりというか声の調子に張りがなく時折咳払いも入るなど体調悪化の様子も感じられ、さぞかし辛かったであろうと思わず同情してしまう。ライナーノーツでは師匠の名跡を継いだ弟子の十一代目馬生師と十代目馬生の実娘池波志乃・中尾彬夫妻との鼎談が掲載されていて興味深い。
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